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2014年8月

「桃太郎日記」夏休み特別編 /スター桂米丸八十九歳

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いよいよ、8月20日発売!『昔昔亭桃太郎名演習④芸協物語・ちりとてちん』

ポニーキャニオンより2200円也。


 米丸師匠は、今足を痛めて、寄席ではスーツ姿で、立ち高座である。またそのスーツ姿がよく似合うのだ。

 

 クリーム色のスーツを着ているが、私の知り合いの二十代のOLが「あんなスーツの似合う人は、今迄見た事がない」と言っていた。

 

 真打披露のパーティーでは、挨拶をされた時、私は小遊三さんの隣の席に居た。すると、『笑点』の二十代の女性ディレクターが、小遊三さんの所に挨拶に来て、やはり「米丸師匠はスーツが似合いますね。あんなに似合う人は、初めて見ました」と言っていたので、こちらが驚いた。

 

 それから先日、私が米丸師匠と一緒のラジオの録音でNHKへ行った時の事だ。私の妻が、米丸師匠のスーツ姿に魅せられて、ビックリして、「米丸師匠はスターだ」とさかんに言っていた。

 

 だが何と言っても、八十九歳である。これほど若い女性をときめかせる米丸師匠は、一体何なのだろうと考えてしまう。ライバルだった私の師匠、柳昇も「米丸さんはスターだ」と口惜しそうによく言っていたものだ。

 

 例えば、志ん朝、談志、円楽、歌丸という師匠方もスターだが、それは落語界でのスターであって、石原裕次郎、長嶋茂雄、加山雄三というスターと並んでも、引けをとらないスターといえば、落語界では米丸さんだけだと柳昇は言いたかったのだと俺は理解している。

 

 それは、出生地も関係していると思う。米丸師匠は、お父さんが、横浜では知らない人はいないという位の資産家の息子さんで、兄弟一人一人にばあやがついていたという。いわゆる、浜っ子の元祖みたいなものである。そして落語家になっても、スター街道を驀進してきたのだ。

 

 志ん朝師匠が、五年で真打になったとか、小朝さんが三十六人抜きで真打になったなんてのに驚いてはいけない。米丸師匠は、入門三年目で真打になり、同時に幹部(今の理事よりもっと上)になっているのだ。それから五十一歳で会長になり、二十三年間、会長職を務められた。こんなスター落語家の師匠を、間近で見て来られたのは、私の誇りとする所である。

 

 どうか、お身体を大事にされて、いつまでも長生きされる事をお祈りしております。そして、皆さんも寄席に行かれて、米丸師匠を見てください。

 

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