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ブログも毎回たいへんだ

 1228日午後8時、赤羽の喫茶店トゥモローでこれを書いている。

 今年は、「桃太郎日記」も 五回書いて終わりになる。

 

 本当は一週間に一回位書いてもいいんだけど、落語家や身内、親戚などが見ていると思うと、気分が乗らず、書く気にならなくなって、つい少ない回数となってしまう。

 

 しかし、日本中どこへ行っても、色んな人に「桃太郎さん、見ていますよ。面白いですよ」と言われると、たまには書かなければ思って、今日ここに重い筆を取っている。

 

 先日、ある青年に「ある落語家と知り合いになったけど、どうやって付き合っていったらいいですか」と相談を受けたので、教えてやった。

 できるだけ落語の話をしない事

 ②他の落語家の話は絶対しない事

 

 以前、談志師匠と一緒の地方の落語会で、落語会関係者が、楽屋へ来て、談志師匠に「この間うちの町に、○○という落語家が来ましたよ」と言ったら、「それがどうした、それが俺に何の関係がある?不愉快だから、帰る」と怒りだして、落語会が中止になりそうな事があった。

 ある亡くなった師匠が、横綱大鵬と同席する機会があって、その時に大鵬に相撲の話をしたら、とてもイヤな顔をされたと言っていた。この話は30年前に聞いたのだが、とても勉強になった。

 

 又、柳昇の親しい金持ちのおばあさんで、山尾さんという人がいて、柳昇とはちょくちょく逢っていた。

ある時山尾さんが、「私、桃太郎さんて好きなのよねー」と言ったら、柳昇がとても嫌な顔をした」と山尾さんが言っていた。

 師弟でもこれである。もし他の落語家の話をするなら、悪口を言えばいいのである。

 談志師匠に「うちの町に○○という落語家が来ましたが、あれはダメですねえ」と言えば、おそらく談志師匠は、「そうだ、あいつはバカだ」と言って丸く収まったろう。

 中には、「うちの町に○○という落語家が来た」といって、その新聞の記事を送ってくる人がいる。落語家は、そういう事が一番嫌いという事に気がつかないのだ。完全なKYである。

 

③相手の趣味を見つける

  たとえばもし、俺と付き合いたいとしたら、映画、読書、ヤクザ、京都、ビートルズ、プレスリー、ビーチボーイズ、食べ物、女、オカマ、病気とこれらの話をしていれば、俺は楽しくなってくる。

特に女の話が一番面白い。

 落語家では、金太郎、蝠丸、笑遊、伸治、文治、鯉朝、鯉斗、遊松、昇羊、この連中の女話は面白い。

 尚、来年の芸協祭りの桃トークでは、「芸協イケメン生だしトーク」というタイトルで、俺が司会で鯉斗、竹の子、遊松、昇羊が、出演する。

  

 とにかく、付き合う落語家を褒めていれば、まちがいないという事だ。そして、俺を含めた他の落語家の悪口を言ってればいいのだと教えた。

 柳昇も、「どうせ俺だって、悪口言われてるんだ」と言って、悪口をバンバン言っていた。

短歌まで作っている。「悪口を言ってはいけぬと言うけれど 言ってる時の楽しさすごい」なんてね。

 まあ、全農の佐藤明さんの様に、落語の話はしない、女の話もしない。でも一緒にいると楽しい。こういう人が一番いいのだ。

 

 三遊亭好楽さんが、池之端にしのぶ亭という寄席を建てた。先日初めて出演したが、三階建ての立派な寄席である。

好楽さんは、我々世代の勝ち頭である。落語協会に居た時は、林家九蔵という芸名で、九ちゃんと言われてみんなに好かれた。 

 

 落語協会が、小三治会長の後継者がいなくて困っているらしい。

好楽ならば、小三治会長の次の立派な会長となると思う。信望もあるし、金もよく使う。 役者みたいな顔で、奥さんも子供さんもいいし、家庭的にとても恵まれている。強運な男である。

そして、その後は小朝に譲れば、本当はベストなんだけどなー。

 今更言っても、仕方がないが、落語協会の分裂騒動というのは、未だに尾を引いているんだねえ。 

  それにしても、落語協会はどうしちゃったのかねえ。前座のしつけがなっていない、挨拶もろくに出来ない。他の三派の方が、前座がしっかりしている。上の者が、ちゃんとしつけていないのだろう。

 

落語協会が良かったのは、先代文楽師匠が会長だった頃だろう。

あの頃は最強だった。もっとも文楽師匠が生きてれば、分裂騒動もなかったろう。

そういう芸協も、その頃が全盛だったが、これも時代で仕様がないんだろうねえ。

芸協にだって、挨拶の出来ないヤツもいる。俺の弟子だって、「明日師匠の家へ行きます」なんて奴もいる。これは「明日師匠のお宅へ伺います」というのが本当であるが、俺も面倒臭いから、注意をしなくなった。

 

 先代文治師匠が存命の頃は、厳しかったから、よく小言を言われた。

芸協は、今の桂文治にその役目をやってもらいたいと思う。 

 

 

 円丈さんの『落語家の通信簿』という本で、「野球評論家は元プロ野球選手だが、落語評論家は元素人だから、落語家を評論する資格がないと書いている。

 

それは一理あると思う。元素人だから、結果論は書けるが、落語家にああしろ、こうしろと指導する事ができない。

 という事は、落語も出来て、評論もできるという人物は、日本で落語評論家は、高田文夫さん一人という事になってしまう。

 しかし、五十年間落語を聞き続けている、花井伸夫さん、吉川潮さん、一年間寄席へ通い続けて『新宿末廣亭』という本を出した長井好弘さん、そして、他の人には書けない痛快な文章を書く瀧口雅仁さん、芸人の好き嫌いなく寄席に通い続ける堀井憲一郎さん、そして『花は志ん朝』の本を書いた大友浩さん、この六人の人は、俺は評論家として認めている。

 

 それではみなさん、良い年をお迎えください。

来年は、芸協事務局の片岡さんと極道の話をいっぱいしたいね。

 最後に1月12日、チバテレビ『お茶の間寄席』のトークコーナーに桃太郎夫婦が出演します。日曜日の午後6時5分からです。

Ochanomayose_12

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桃太郎日記」カテゴリの記事

コメント

桃太郎師匠 新年おめでとうございます。

今回のブログ見させていただきましたら、私のことを「落語の話も女の話もしないが楽しい。」と、お誉めを頂き恐縮です。しかし真相は、落語も落語家も師匠のことだけしか知らない。女の話は、近頃、ネタが無い。これが私の実態なのです。残念!

師匠の女将さんもご活躍と聞いているのですが、これまた残念なことに飯田では観ることできない。これから女将さんが有名になり、女将さんの話ばかりされると、ブログの「師弟でもこれである」のように「夫婦だって・・・」ですかね。でも女将さんの活躍も楽しみです。

師匠は、1月5日(日)「浅草お茶の間寄席」の選りすぐり3人衆で出演されたのが長野でもテレビ信州で放送されていましたよ。しかし、最初が自分のことで次が女将さん、師匠のことを最後に書くようでは、今回のブログの内容を理解してないですね。すいません。

師匠の出演する1月11日の「TOiGO新春寄席」(長野市)を楽しみにお待ちしております。

投稿: 落語と女の話ができない明より | 2014年1月 6日 (月) 22時16分

皆様明けましておめでとうございます。
去年は、ビートルズづいた1年でした。リンゴスターのキュートさ、ポールのカッコ良さに感動。桃太郎が娘と観に行った、ビートルズそっくりさんのレイン。そして、日比谷公会堂のジョンレノンの動画と洋子さんの「トークショー」で年が暮れました。洋子さんが「自分の殻を脱いで、自分らしく自由に生きて。そうすれば、あなたの人生すべてが上手く行く」との素晴らしいメッセージを下さいました。
それから、私達の考えてる事は同じ。想像すれば、世界は良くなると…。
皆様のご多幸をお祈りいたします。

投稿: 桃太郎倶楽部 | 2014年1月 6日 (月) 00時36分

桃太郎師匠、女将さん、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今年のお正月は「カラオケ病院」から始まり、幸先の良い年になりそうです。
また独演会や寄席におじゃましたいと思います。お体をご自愛されご活躍ください。

投稿: たーさん | 2014年1月 5日 (日) 23時19分

あけましておめでとうございます。
ブログ面白いですね。いつも楽しみです。
せめて、月に一回書いて下さい。

投稿: | 2014年1月 3日 (金) 20時49分

師匠、女将さん、おめでとうございます!

女将さん、いよいよ今年はTV本格デビューですね!
その「浅草お茶の間寄席」ですが、東京を離れて長い間視聴出来ずに
悔しい思いをしております(東京在住時はtvkで観ていました)。

しかし、ここ静岡では今朝特別に「正月バージョン」で放送され、
師匠が出演されていました(演題は「お見合い中」)。
浅草の寄席風景をそのまま中継する
シンプルかつ貴重な番組ですよね。毎週拝見したいです。

とても良い「お年玉」になりました。
本年もよろしくお願いします。

投稿: ヘイロー | 2014年1月 2日 (木) 13時58分

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