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2012年10月

長講の会

Photo_2 人形町日本橋劇場の「長講三人の会」。東京を代表するさん喬、権太楼両名人との共演である。

俺は「茶の湯」をやってから、楽屋で二人の噺をモニターで聞く。さん喬さんは、美声でしっとりと「子別れ」で、泣かせる所は泣かせて、笑わせる所は笑わせて、お客を満足させる。

そしてトリの権太楼さんは、今年になってからケイコしたという、古今亭志ん生ばりの「うどん屋」で、お客をうならせる。改めて、この二人の力強さを感じた。(写真中は、さん喬師匠のお弟子さんでもある喬太郎師匠)

 俺は心配になって、主催のオフィスエムズの加藤社長に「俺の茶の湯、あれで良かったんですかねー」と聞いたら、加藤社長は、「あれでいいんです。師匠の茶の湯は、あれで充分です」と答えてくれたので、いくらかホッとする。

それでもまだ心配で、きびしい常連のお客さんに電話する。「師匠の茶の湯よかったですよ。二人に負けてませんでしたよ」と言われても、又心配になる。

 さて、次の「長講三人会」は、来年五月ころかな。その日のために、早々と新ネタを覚えなければならないのだ。

 それから、『裕次郎を唄う会』ですが、延長でご迷惑をお掛け致しまして申し訳ございません。

来年の2月22日に、人形町の社会教育会館で開催します。どうぞ皆様お越し下さい。

人形町のおみや、サンキューです!       住吉踊りがお上手な風子さんと

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 新聞で、尊敬する大阪の落語家75歳の笑福亭仁鶴師匠のインタビューを見る。「人生はツライ事が多い」と答えている。

阪神の金本選手は引退会見で、「楽しい事は二割、苦しい事が八割だった」と答えている。

俺は落語家になって、楽しい事が五割、苦しい事が五割と言う所かな。俺は人脈、映画、音楽、本に、ずいぶん助けられた人生だったと思う。

いつもニコニコしている、全農長野の佐藤明さんでも、苦しい事があるのかねー。二割くらいはあるんだろうなー。

 三人会の打ち上げで権太楼さんが、ビートたけし監督の『アウトレイジ』を五回観たという。二作目の『アウトレイジビヨンド』もすでに観ていて、あらすじをしゃべり始めたのでおどろいた。こっちは観ていないので、あわててストップをかけた。

しかし、同じ映画を五回観るというのはスゴイ。やはり、名人になる人は違うなと思う。

 俺は、本と映画を見ない人は信用しない。そういうものを見ないから、いつまで経っても、人間が軽いのだ。ましてや、パソコンに夢中になってる落語家は、全くダメである。

Photo_6  笑遊と鯉昇は、前座の頃から俺の子分同様だったが、その頃から、よく本を読んでいた。

だから、落語家として開花したのだろう。もちろん二人とも、パソコンなどに関心はない。

 それから、俺のブログを読んでる落語家達よ。たまには桂夏丸のように、コメントでもしてこいよ。あれから、夏丸とは友達になった。

 名古屋、大須演芸場芸協祭りは、楽屋が笑遊と一緒で、話しかけて来てうるさい。

毎年、とん馬が同じ楽屋だった。とん馬は不思議な男で、先輩の俺に何も気を遣わないで、ただ黙って自分の事だけしている。

こちらも黙ってゴロゴロしている。お互いに干渉しない、話もしない。それでいて、気が楽なのである。そして、お互いに気が楽なのだ。

無人島に二人で住めと言われたら、俺はとん馬と住むだろう。とん馬はどう思うだろうか…

 

 初日に笑遊と俺の楽屋に、芸協の片岡勉氏が来て、食事代を一食、800円~千円にしてもらいたいという。ビックリしたけど、片岡氏が言うと何かおかしい。

三千円のうなぎ定食でも食べようと思っていたが、連日味噌煮込みうどんを食べる。これが1100円なので、100円足りないのだ。

 名古屋から帰ってきて、ゆっくりしようと思ったら、又片岡氏から電話で、十一代桂文治の口上をやってもらいたいという。休む暇もない。それにしても新文治は、よくお金を使う。先代の桂文治師匠が、この新文治のお金の使いっぷりを見たら、気を失うだろう。

十一代文治は、十年後の芸術協会を背負っていかなければならない、運命にある。がんばってもらいたい。

                          読売ランドで、後ろは弟子の喜太郎

Photo_7  十月上席は国立演芸場のトリ、歌春、はたけんじ、コントD51、春馬などで、毎日楽屋が楽しかった。

初日に、コントD51に「残らなくてもいいから、帰っていいぞ」と言ったら、7日間本当に残らず、俺の顔も見ないで帰ってしまう。それじゃあバカである。

だけど、コントD51は元役者なので、役者時代の楽屋話が面白い。

 帰りは歌春君に、連日車で送ってもらって助かる。歌春君には、色々な事でお世話になって、いつも感謝している。

 十月中席から、大島を着る。これは桂竹丸君から頂戴したもので、これを着ると他の着物は着られなくなる。これを着て鏡を見るたびに、〈竹丸よありがとう〉とつぶやいている。

ヤレヤレ、これを書くのに2時間30分かかった。

ジョウダンじゃねーぞ、オイ。

これを、ケイタイなんかで見られたらたまんねーぞ、オイ!

ラジオの時代、Mプロデューサーと     十条で1週間お店番フランス犬のバッカス

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