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2010年3月

今、そこにある危機

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 三月下席は寄席を休む。図書館へ行き、本とCDを借りる。本は、「田宮二郎伝説」「哀川翔伝説」小林信彦の「喜劇王国」。面白くて面白くて、眼がつかれる。読み過ぎて、朝起きにくい。

CDは、可楽「らくだ」、志ん生「黄金餅」「居残り佐平治」、志の輔「らくだ」、志ん生「品川心中」を借りる。

この中で「らくだ」以外は、全部今年中に覚えなければならないかと思うと、なぜかファイトが湧いてくるのである。小山さん、またよろしくお願いします。

 24日は、鯉枝独演会のゲスト出演。久々に「お見立て」をやる。鯉枝はユニークな新作をやる。俺の妻が最初気に入って、聞けという。なるほどユニークである。

そして5月21日に、人形町社会教育会館ホールで「鯉枝を育む会」をオフィスM'sの企画でやる。ゲストは桃太郎、鯉昇、平治の豪華版です。鯉枝は二席やります。みなさん、どうぞお越しください。

 26日は、芸術協会の総会。議題は、80周年記念パーティーと芸協祭りの事ばかり。こんな祭りの事ばかりやっていていいのか、他にやる事はないのか。各方面から聞えてくる芸術協会の芸の衰退ぶりを、上も下も気づいていないのだ。

米丸師匠は気がついて心配している。米丸師匠は寄席によく出られて、今だに芸術協会を背負っている。俺は今、米丸師匠を一番尊敬している。百まで生きていただきたいと心から思っている。

 理事席から会員席を見ると、落語協会から移籍した遊雀が一番光って見えるから皮肉な話である。

末広亭の社長が、「すれ違っただけでこいつは勉強しているかどうかわかる」と、放送作家の石井さんに話されたそうだ。会長、副会長には総会で、こういう事を皆に言ってもらいたいのだ。

そういう話を避けたがるのは、芸術協会の悪い風潮である。このままでは、80周年は迎える事はできるだろうが、90周年はとても難しい状況にあるといっても過言ではないだろう。

 桃太郎トークショー、ゲストは三遊亭笑遊。笑遊は「片棒」、俺が「寝床」。仲入り後、二人でトーク。お客はみんな笑遊を初めて見て、あとで面白さに驚いていた。

昔から面白かったのに、気が付かなかったお客もお客だが、気が付かれない笑遊も笑遊だ。笑遊にも責任がある。

 桃太郎プロデュースで、「鯉斗、A太郎、昇々、昇吉イケメン四人会」を企画。オフィスM'sの加藤社長に提案したら、「それは面白いですね」と言って、今年中にどこかでやる事になる。

あとで考えたら、みんな師・柳昇の孫弟子である。もしこれを知ったら、柳昇は喜ぶどころか、「俺もイケメンだ、俺も出る」と言いかねない。そういう師匠であった。

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