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2009年4月

落語家はつらくて楽しい

 円丈、小ゑんさんに頼まれて、落語協会VS芸術協会新作対決に出演する。円丈さんは二時間前に楽屋入りして、ネタおろしのケイコをしている。

 この人の新作に対する情熱はすさまじく、まったく頭が下がる。おそらく24時間新作落語の事を考えて、寝てもうなされているのではないか。小ゑんさんも「グツグツ」という名作をこしらえている。この二人に、これから俺は古典落語一本でいくとは、とても言えない。

 オフィスMズ加藤氏プロデュースの、さん喬、権太楼、桃太郎の「長講三人会」は人形町の日本橋劇場。加藤氏は今度、柳昇七回忌落語会や雲助さんの会もプロデュースするという。人柄が良いので、落語界の信用度は抜群である。

 俺は「鰍沢」をやる。今まで三回やってるが、今回は出来が一番良くなかった。花魁のお熊の所が照れくさくて、どうしようもないのである。もう花魁の出る落語はやらない。ポニーキャニオンのCD録音をしていたが、これじゃ無理である。瀧口プロデューサーすいません。

 考えてみれば、さん喬、権太楼という現代を代表する名人と三人会をやるという俺が図々しいのである。こうなったら、この名人二人に勉強させてもらうつもりで、これからも「長講三人会」を続けていかれればありがたい事である。

 打ち上げは、権太楼さんの知り合いのちゃんこ鍋屋に行く。俺が「これからは、十代文治師匠や小せん師匠のように小ネタでいこうかな」というと、権太楼さんに「いずれ年をとれば、自然に小ネタになるんだから、体力のあるうちは、大ネタをやれ」とたしなめられる。話を聞くと、この二人のケイコ量がすごい。

 しかし、さん喬、権太楼、円丈、志の輔、談春、市馬、正蔵、喬太郎、白鳥、彦いち、三三など、芸協では、鯉昇、昇太、平治、遊雀などは、落語に対してものすごい努力家である。これじゃ酒も飲めないし、女遊びもできないだろう。

 昔は、遊びは芸のこやしといったが、現在は、遊ばないのが芸のこやしになっている人が多いし、又成功しているから不思議である。もっともその分まじめすぎて、面白みのある落語家が少なくなったのも確かである。

 今日は新宿末広亭千秋楽で、歌舞伎町を一人でブラブラする。鉄板焼きステーキの店がある。コース料理3900円と書いてあるので、入ってみると一人客は俺だけ。メニューを出されて驚いた。3900円というのは、一番安いコースなのである。思い切って8000円のコースを頼む。外人も結構いて、みんな良い肉を食べている。見栄を張って良かったかもしれない。見栄を食べて来たようなものである。

 二代目三平の襲名披露を見に、末広亭へ行く。小朝さんの高座を前から見て、滑舌の良さ、軽さ、艶と色気、なめらかさに驚がく。艶と色気は同じかな。この人が本気を出したら、どんな落語家もかなわないだろう。

 今、新宿で一番の老舗喫茶店”らんぶる”でこれを書いている。地下二階まである。地下一階が好きなのだが、禁煙になってしまって、一階にいる。11時までやっている。今、午後10時。こういう所にいられるのは、幸せな事である。長野にいた頃は、午後7時になると真っ暗になり、あの頃は寂しかったなあ。

 夜、新宿の街を歩いていると、師匠柳昇が女連れで歩いていて、よく出っくわしたっけ。いい女を連れて照れていたっけなあ。師匠は本当に女好きだった。スタミナもあった。男はああでなくてはいけないのだ。懐かしいねえ。

 

 師匠クラスの人は、50歳過ぎるとほとんど落語のケイコはしなかった。俺はまだやっている。若い頃やらなかったツケが今になって来ているのだ。

 苦しいねえ。おっ母さーーーーーん。

 

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柳昇チルドレンの会ありがとう

003  三派連合落語会、柳昇チルドレンの会と無事に終了した。三派は作家吉川潮氏プロデュース、柳昇チルドレンの会は、高田文夫氏の プロデュース、どちらとも超満員の盛況だった。柳昇チルドレンは2回目でおかみさんも見えていたが、前回の時は楽屋へ顔を出して頂いたが、今回はお見えにならず、ちょっと寂しかった。

 同じく高田氏プロデュースの立川流「志の輔・談春・志らく三人の会」は一度顔を出した事があるが、ピーンと張りつめている。その点、柳昇一門はキンチョーも無く、いつも通りゆるんでいる。この両極端なプロデュースをされる高田センセーは、粋な人である。

  柳昇一門は仲が良いと言われるが、最大の原因は俺である。一門を統率しようとしたり、弟弟子の頭を押さえようとしたり引き締めようとしたり、意地悪をしたりしないで、自由にやらせている。だから俺はすごいのだ。

 

006  名人立川談春君も楽屋に来てくれる。終わりには舞台に出て、花を添えてくれた。ありがとう。

 それにしても、桃太郎、鯉昇、昇太とは、まか不思議な凸凹トリオである。俺がとっちゃん坊や、鯉昇がおじいさん、昇太が少年。「現代版お笑い三人組」かな。

 ニッポン放送増田みのりアナウンサーも、楽屋にスタッフとあいさつに見える。また美人になった様な気がする。山田宅建の社長さんもありがとうございました。

 打ち上げはもつ鍋屋で、一度来たいと思っていた所だった。楽しい打ち上げだった。落語好きの女優の城戸真亜子さんも、俺の前に座ってニコニコしている。顔もきれいだが、背の高いのにはおどろく。

 高田センセーが、12月に立川流三人会VS柳昇チルドレンの会をやろうかと提案する。この企画が成立したら、面白い事になるだろうね。それにしても、俺のキュッキュッキュー キュッキュッキューが、こんなに嵐を呼ぶとは思わなかった。

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 鰍沢に続いて、平治とオフィスMズの加藤ちゃんに推薦された「らくだ」をやるつもりというと、談春、鯉昇、昇太が「やれやれ」と励ましてくれる。覚えるのが大変だーー。行田の小山さん、よろしくお願いしまーす。

 

 この所、落語協会の人にゲスト出演を多く頼まれる。小袁治さんの会、扇海さんの会、円丈・小えんさんの会、五月には、伯楽師匠にお寺の落語会を頼まれる。

 小袁治さんは金持ちなので、いつもニコニコしている。それともニコニコしているから、金が入ってくるのかな。扇海さんは私服だと、とても落語家には見えない。学校の先生というタイプだ。落語協会はユニークな人が多いねえ。

 

 「柳昇チルドレンの会」は、おかみさんは喜んでくれてと思うが、師匠はあの世で一緒に出演したいと思ってるだろうねー。そういう師匠なのだ。

 最後に「新宿余一会」、「柳昇チルドレンの会」にお越し頂いた皆様、高田事務所の松田さん、ありがとうございました。

 ハンカチ王子が深キョンと付き合っているという。俺も深キョンとなら付き合いたいな。

 キュッキュッキュー、キュッキュッキュー

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